ヨーガの練習を習慣にする/ 習慣の作り方

習慣の大切さ

私たちの人生は「繰り返し行なっていることの結果であり、偉業は行為ではなく習慣から生まれる」とアリストテレスはいいます。習慣というのは生活の質に大きな影響を与えます。

誰もがやらなければやならないそれぞれの役割や義務があります。あるいは成し遂げたいことや、理想の自分に近づくための何かしらの目標があるでしょう。気合いと根性で「これを続ける!」と決めても、その決意と熱い想いは3日目の朝には消え去り「やーめた」となるパターンを多くの人が経験していると思います。

習慣作りに関する本を何冊か読んだのですが新しい習慣を作る基本には2つのパターンがあります。

①「アドレナリン式」

②「ドーパミン式」

①アドレナリン式

アドレナリン型というのは先ほども書いた気合いと根性で何かを達成しようとするパターンですが、これはよほど意志が強い人でない限り失敗するといいます。というのも私たちはアドレナリンを出し続けることはできないからです。

アドレナリンを分泌できるのはせいぜい3日が限界だそう。新年の誓いを立てても1週間もしないうちに熱意が消え去るのはそのせいで、意志が強い弱いではなくアドレナリンというホルモンによる影響です。

アドレナリンを出し続けると?

「目標達成!」「売り上げを上げるぞ!」

成果主義の会社の朝礼や軍隊のトレーニングなどでは頻繁に大声を出しています。これは大きな声を出すことによってアドレナリンが分泌されるからだそうです。しかしアドレナリンというのはそもそもストレスホルモンであり出し続けることは私たちの精神にとって非常に危険です。長期的に(1ヶ月以上)そのような無理やりアドレナリンを出さなければいけない場所にいることによって、鬱病や燃え尽き症候群になる危険性があるといいます。

②ドーパミン式

では、習慣化のもう一つのパターンであるドーパミン式はどうでしょうか?ドーパミンはセロトニンと同様「幸せホルモン」です。なにか一つのことを達成した後には、このドーパミンが分泌されます。

小さな達成感を積み重ねる

まず、習慣化したいことを毎日決まった時間に行いますが、ポイントはまず3日から4日間続けられそうな短い時間から始めることです。

英語を習得したい人は、英語の勉強を毎朝20分から始める。そして20分勉強することができたことで「勉強ができた!」という達成感が得られます。最初のうちは、この達成感によってドーパミンホルモンを分泌させることが、正しく文法を覚えることよりも重要です。まず、勉強をする習慣とリズムを生活に作ることが何よりも大切です

3キロ痩せたい人は、毎朝ウォーキングする習慣を作るのもいいかもしれません。ウォーキングは1時間くらいしなければ意味がないなどと思わず、自分自身のハードルを下げ毎朝30分歩くことから始めます。そして30分歩くことを達成した時の喜びを味わいます。

脳はドーパミンが分泌された時、どんな行動をとったか克明に記憶し、ことあるごとにその快感を再現しようとします。

ー 脳科学者 茂木健一郎さんの言葉より

つまりこのようにして小さな達成感(成功体験)を積み重ね自分を褒めることが新しい習慣をつくるポイントとなります。

※ ポイント

・ ドーパミンを分泌する

・ 達成感を感じる

・ 自分を褒める

 

思考が動き出す前に行動をはじめる

もうひとつ大切なことは、行動に移すタイミングです。

私たちの脳はやらなければならない行為を始める前に時間があればあるほど思考が働き始めます。行動に移さずにやろうかやらまいかと思考が動き出すと、思考はやらない理由をどんどん作り出してしまいますので、その前に体を動かしてしまいます。

私を例にすると、ヨーガの練習や聖典の勉強などが欠かせない習慣ですが、その日の気分によって面倒くさく感じる時もあります。

「練習しようかなーどうしようかなー」と思考が動き出したら、その思考が深まってしまう前に(“面倒くさい”は思考が深まることで起きる心の状態)マットを敷き、練習用のプレイリストを流しチャンティングしながらお香に火を点け、ただちに仰向けになり練習を始めてしまいます。そのようにまず体を動かしてしまうと1時間半ほどするりと気持ちよく練習ができます。

そしてもちろんですが、習慣を継続することで心や体にも変化が起こります。

「習慣」がその人を作り、人生を作るといっても言い過ぎではありません。

目標や乗り越えていかなければならない何かに向かう為に自分の今すべきこと、あるいは自分に今できることを「習慣」にしていく為にはクリエイティブになることが大切です。その習慣は「タパス」となり私たちにとって必要ではない感情やネガティブな思考を燃やし正しい方向へと向かわせてくれます。

影響しあう心と体

私たちが思っている以上に「心」と「体」は繋がり影響し合っています。身体疲労や不調を無視して働きすぎたり、無意識な食事を続けて毒を体内に溜めていくと次第に心(つまり精神に)に影響を与え始めます。

まず肉体的な疲労が溜まっていると感じたら質の良い睡眠を心がけ、整体などで体のバランスを整えてもらったり、オールマッサージを受けて全身の緊張をほぐすなどするなど、こまめにケアをしていくことで、心の病などの深刻な状態になることを防ぐことができます。

体や心の声を無視する⇨目の前の問題に入り込んでしまう⇨深刻なストレスを抱える⇨不眠や鬱

このサイクルに入ってしまっている人が現在社会にはとても多いように思います。多くの人が問題の原因を外の世界に見ていますが、全ての問題は自分の内側にあります。自分が良くないサイクルに入るパターンをしっかりと見極めることがとても大切です。

もし自分を「意志が弱くなにも続けられない」と思う人がいたら、まずひとつ新しい「良い習慣」を身につけてはいかがでしょうか?

朝起きたらまず10分瞑想をする、夜ご飯が終わったら台所をぴかぴかに掃除する、寝る前に10分ストレッチする。それがどんな小さなことでも、その習慣が歯磨きや顔を洗うのと同じくらい、毎日しないと気持ちが悪いくらいに習慣化されることで、少しずつ世界は変わってくると思います。

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