ヴィクリティ・ドーシャチェックで体の今の状態を知る

ヴィクリティ・ドーシャチェックで体の今の状態を知る

アーユルヴェーダではドーシャ(性質)をプラクリティとヴィクリティの2種類に分類しています。まずはこの2つの違いをみていきましょう。

プラクリティとは?

私たちの本来の状態、つまり生まれつき持ち合わせているその人特有の性質はプラクリティと呼ばれ(ジャンマ・プラクリティ、あるいはバース・プラクリティとも呼ばれる)、基本的に生涯を通して変わることはないとされています。そしてプラクリティにはもうひとつ、デハ・プラクリティがあります。

ストレスやライフスタイルの乱れが習慣化することで、本来生まれ持つプラクリティのバランスを見失い、別のプラクリティ(デハ・プラクリティ)が優位になってしまい、生まれつきのジャンマ・プラクリティと勘違いされてしまうことがあります。

そして生まれ持った性質ではない、現在のエネルギーがアンバランスになった状態をヴィクリティと呼びます。食生活など生活習慣によって、プラクリティとは違った性質になることがあり、その状態がヴィクリティです。

これは私たちの中に存在するヴァータ・ピッタ・カパというドーシャのバランスが常に変動し、絶えず揺らいでいることによって起こります。

ヴィクリティを知る

アーユルヴェーダのドクターにしっかりと脈診をしてもらい、自分の生まれつきの性質、プラクリティ・ドーシャを知ることは健康を維持することにとって非常に有益です。

しかし何事もスピーディなストレス過多の現在社会において、本来のプラクリティを保ったまま生活をしている人は少数であるといえるでしょう。

ヴィクリティというのは、現在のドーシャバランスと、本来のプラクリティ・ドーシャとの「ずれ」です。セルフケアを行うときはヴィクリティ、つまりその時のドーシャの乱れをみて、バランスを整えることを意識的に行うのが良いといいます。

現在のエネルギーの状態を知り、そのバランスを整えるための対処を行うということです。

日本人のプラクリティでは、カパの割合が高いのが特徴だといいます。日本は周辺を海に囲まれた島国で湿度も高く、地と水のエネルギーの影響を強く受けることから、日本人にはカパの特徴である安定性や忍耐強さのあらわれた性格が多くみられます。

しかし、現代の日本は土表がアスファルトで覆われ地のエネルギーが弱くなり、多くの日本人は忙しくし過ぎている影響からヴァータに寄る傾向があるといえます。つまり、プラクリティ・ドーシャはカパだけれど、ヴィクリティ・ドーシャはヴァータというケースが増えているということです。

生まれ持ったジャンマ・プラクリティとヴィクリティのずれを取り除き、一致させることがアーユルヴェーダの目指す、健幸的な生き方です。

ヴィクリティ・ドーシャのチェック

ではここで自分自身のヴィクリティを調べていきます。ここ1週間の体調を振り返り、チェックリストに5段階で点数をつけ、合計点を出していきます。合計点が20以上のもの、もしくは4点が1個でもあるドーシャがアンバランスになっています。該当するヴィクリティは1つとは限らず2つ、あるいは全て乱れているという場合もあります。点数が多くなるほど、そのドーシャの異常度が高いということになります。

点数のつけ方
4,当てはまる 3,まぁまぁ当てはまる 2,どちらともいえない 1,あまり当てはまらない 0,当てはまらない

ヴァータのアンバランスチェック

1, 肌がかさついて、乾燥している         4・3・2・1・0
2, ふけが多い                  4・3・2・1・0
3, 眠りが浅く、睡眠不足ぎみである        4・3・2・1・0
4, 腸の調子が悪く、下痢と便秘が交代する     4・3・2・1・0
5, ガスがたまって、おならが多い         4・3・2・1・0
6, 便秘がちである                4・3・2・1・0
7, 手足が冷たく寒がり              4・3・2・1・0
8, 頭痛、腹痛、筋肉痛などの痛みや痙攣が起きる  4・3・2・1・0
9, 何でもないときに、心臓がどきどきする     4・3・2・1・0
10,午後になると疲労感が強くなり気が滅入る    4・3・2・1・0

合計点数(ヴァータアンバランス度: 点)

 

ピッタのアンバランスチェック

1, やたらに汗が出る               4・3・2・1・0
2, 肌に赤いブツブツができる           4・3・2・1・0
3, 顔面や鼻が赤い                4・3・2・1・0
4, 目の白いところが赤く充血する         4・3・2・1・0
5, お腹がいっぱいになるまで大食いする      4・3・2・1・0
6, 冷たい飲み物や食べ物を食べずにいられない   4・3・2・1・0
7, 口内炎ができている、あるいは講口臭が強い   4・3・2・1・0
8, 口渇が強い、あるいは口内が塩からい味がする  4・3・2・1・0
9, 胸やけがしたり、肛門の灼熱感がある      4・3・2・1・0
10,大便が軟便ぎみで下痢をしやすい        4・3・2・1・0

合計点数(ピッタアンバランス度: 点)

 

カパのアンバランスチェック

1, 体が重く、何事もおっくう           4・3・2・1・0
2, 湿気が多くて冷たい気候になると体調が悪い   4・3・2・1・0
3, 手足がだるかったり、関節の痛みがある     4・3・2・1・0
4, 口内が甘い、あるいは口中がねばねばする    4・3・2・1・0
5, 食事を抜いても苦にならない          4・3・2・1・0
6, 風邪気味で鼻水や鼻詰まりがぬけない      4・3・2・1・0
7, 痰がでる咳が多い               4・3・2・1・0
8, すぐに居眠りや、うつらうつらしてしまう    4・3・2・1・0
9, 少なくとも8時間はぐっする眠ってしまう    4・3・2・1・0
10,ミミズ腫れのような発疹ができやすい      4・3・2・1・0

合計点数(カパアンバランス度: 点)

引用元「新版インドの生命科学 アーユルヴェーダ」上馬場和夫先生/西川眞知子先生著より

いかがだったでしょうか。

次回は自分が生まれながらにもっている性質、ジャンマ・プラクリティをチェックしていきます。

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