成長を続ける悠久の大国インド

変化し続ける悠久の大国インド

インドと聞いてどのようなイメージが頭に浮かぶでしょうか?

人が多くゴミゴミしている、貧しい国、不衛生etc.. こういった印象を持つ人は多いと思いますし、決して間違っているわけではありません。

しかしここ数年、特にこの5年ほどのインドの変化にはめざましいものがあります。デリーなどの大都市はもちろんですが、観光地である聖地やその他の小さな町もどんどん整備され、新しいホテルやゲストハウスが次々に建設されています。

そして急速な経済の発展によりいわゆる中産階級が増え、ほんの10年前と比べても経済的価値観が急激に変化しているように感じます。

インディラ・ガンディー国際空港リニューアルに伴う変化

印象としては2010年の10月に行われたCommon Wealth Games(英連邦による世界大会でインド人はオリンピックと呼んでいた)に向けて、インディラ・ガンディー国際空港(デリー国際空港)が大幅にリニューアルされ、デリーメトロも本格的に始動し、この頃からどんどん変わりはじめたと記憶しています。

私が初めてインドを旅したのは2007年です。その頃のデリー国際空港は、今のような清潔で設備の整った開放感のある建物ではなく、到着した旅行者を不安にさせる要素がぎっしりでした。イミグレーションを抜けると、強い日差しを避ける薄暗い色のスモークが貼られたガラス張りの向こうに、おびただしい数のインド人が立っていて到着ゲートを抜ける人々を凝視しています。この中にはゲストをピックアップに来たホテルの運転手や旅行業者の人ももちろんいますが、ただ退屈だから見物に来ているといった風情の人も多くいました。

なんとなく覚えているのは到着ロビーに出て、右側の半2階みたいな場所にトイレがあり、空港の中なのにホースの水が流れっぱなしのかなりチャレンジングなトイレに圧倒されたことと、その横からさらに短い階段があってそこを登るともう普通に道路でオートリクシャーがけたたましくクラクションを鳴らして走っていたことです。

今はこの古い空港の面影などまるで感じさせない近代的な国際空港になりましたが、あの素朴でインド感溢れる空港を経験できたことはいい思い出になっています。

デリーでショッピング

さてデリーといえば、それこそ混沌とした人で溢れかえる賑やかな街という印象がありましたが、この数年でかなり道路も整備され、ムディ首相の政策の影響か、道路の中央分離帯で生活する(!)物乞いの家族などもうんと減りました。こういった最初のカルチャーショックがいつのまにか風景の一部に感じるくらい道端で寝る人が沢山いました。あの人たちはどこに行った(追いやられた?)のだろうと時々思います。

デリーには、デリーを舞台にしたボリウッド映画によく登場するコンノート・プレイスをはじめ、カーン・マーケットやロディコロニーのメハルチャンド・マーケットなど日本人が行っても楽しめるショッピングエリアがいくつもあります。なかでもカーン・マーケットはインドの富裕層や観光客を対象にしたブランドが多く入っていますが、ショッピングモールのようになっているわけではなく沢山の路面店が続いています。

ファブインディア

ファブインディアはインドの有名ブランドで、シルクや質のいいコットンで作ったモダンなクルタが沢山ラインナップされています(値段は2,000Rsから6,000Rsのものが主流)。

インドの民族衣装であるサリーももちろん販売されていますが、もうひとつの民族衣装のパンジャービ・ドレス(クルタドレス)は着付けの必要がなく普通にワンピースやトップスのように気軽に着られ、インドの気候ではコットンのゆったりとしたクルタは一枚あると重宝します。

最近の若い女性は伝統的な衣装を身につけなくなりましたが、クルタを上に着て下にジーンズを履くというスタイルはよく見かけます。ちなみにインドではジーンズは正装扱いで、なによりのおしゃれ&モテアイテムだそうです。

ANOKHI(アノーキ)

布好きな人の間では有名な、ジャイプールのブロックプリント技術。アノーキはインド好きの日本人女性の間ではとても有名なブランドで、洋服だけでなくインテリア、雑貨部門もあり、カーテン、テーブルクロス、バッグ、ポーチなど様々な商品が展開されています。

その全ての商品にこのブロックプリントが施されています。キルティングされたブロックプリントの生地で作られたベッドカバーやクッションカバーなど、色も豊富に展開されていて、インドのマダムや旅行者にも人気です。

Good Earth(グッドアース)

高級雑貨屋さん。繊細な刺繍のシルクのクッションカバーや食器、ハイエンドな洋服(クルタやサリー)、ラグ、リネンを買うならここ。お値段は日本並みですが、全体的にとても洗練されています。買い物をしている人たちの多くは仕立てのいいシルクのサリーを着た美しい年配のインド女性などで、都会的な雰囲気の人がほとんどです。

KAMA Ayurveda

デリーに行くと必ず立ち寄るのがKAMA Ayurvedaです。空港に到着した翌日にカーンマーケットに出向きローズウォーターを数本まとめ買いします。ここの商品はどれも素晴らしいのですがローズウォーターとクムクマディオイル(サフランオイル)、インテンシブヘアオイルが特におすすめです。日差しが強く、どんなに日焼け止めでガードしてもある程度灼けてしまうのですが、夜のスキンケアで清潔な肌にたっぷりとローズウォーターをスプレイして、クムクマディオイルをシミや日焼けがきになる場所に塗って寝ると翌朝は何事もなかったかのように回復しています。

ヘアオイルは、日々の頭皮と毛先のケアはもちろん、シャンプーの前日には髪全体にオイルを塗布し浸透させます。翌日にシャンプーで洗い流すと驚くくらい髪が健康で潤っているのが感じられます。

どの商品もオーガニックで本格的なアーユルヴェーダ製法によって作られています。

優秀なインド人たち

デリーを歩いていると、運転手付きの高級車の後部座席に乗ったビジネスマン、小さな赤ちゃんを抱えた物乞いの女性、オートバイに乗った夫婦、リクシャーで移動する学生など様々な人たちを見ます。貧富の差が開き、格差社会と言われる日本ですが、すでにインテンスな格差社会であるインドでも、今後さらに格差が広がると言われています。

もともとインドは優秀な人が多い国ですが、現在の理数系の世界トップはインド工科大学(IIT)だそうです。理数系の天才たちのほか、インドは聖者などのスピリチュアルリーダーや、アーユルヴェーダ、インド占星術(ショーティシャ)など、深い叡智を必要とする分野でも多くの優秀な人たちが存在しています。

私たちの知っている「貧しいインド」というのはイギリス統治から独立した後の困難な時代にあったインドであり、もともとこの国はインダス文明に始まりムガル王朝に至るまで、繁栄し非常に豊かでした。

それというのもヴェーダ聖典やウパニシャッド聖典群、バガヴァッド・ギーターの教えが優秀な人たちによって受け継がれてきたからだと思います。そして現在のITの世界での目覚ましい発展も、この優秀な人たちによってリードされています。

優秀なインド人たちの集中力と物事への取り組み方、エネルギーの捧げ方というのは、他のどの国でも見ない群を抜いたもので彼らの多くはそれぞれの分野において大成功しています。(もちろん優秀ではない普通の人も沢山いて、その人たちはとても普通に享楽的な生き方をしているのですが)

私は10年以上インドを訪問し、何人かの聖者のような人や社会的に成功したビジネスマンに会いましたが、どの人もヴェーダやバガヴァッド・ギーターの教えを指針にしていました。私たち日本人も既存の教育システムを進化させていく時なのでないかと思います。インドという土地の独自のエネルギーが、これほどまでにユニークで特別な人たちを生み出しているのだろうか、と思わずにいられません。

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