私たちの性質に影響を与える5つのエネルギー

私たちの性質に影響を与える5つのエネルギー

当然のことですが、性格や好みが違うのと同じように、私たちは一人一人異なった性質を持っています。アーユルヴェーダではそれに加え、たとえ同じ人であっても1日、1年を通し性質が変化するという理論がベースになっています。

例えば私たちの体は、朝目覚めた時、夕方、夜寝る前、と時間帯によって体温や消化力、思考力や時間の感覚など様々なことに違いがあります。

体温は朝は低く、午後から夕方にかけて高くなります。反対に消化力は朝や昼に高まり、夕方から夜にかけては下がっていく傾向があります。このような身体的な状態の変化に加え、私たちの精神も1日や1年というサイクルの流れの中、一定の変動をしています。

そして思考力は朝10時頃から高まり、午後2時頃になると徐々に低下していきます。クリエイティヴなアイデアをまとめたり、高い集中力で仕事をこなすのは10時から12時くらいが最適だといえます。

さらに時間の感覚にも違いがあります。午前中は時間が過ぎるのが早く感じる、気がつくと「もうランチ?」と感じることはありませんか?同じように夜もふと時計を見ると深夜になっていて「そろそろ寝ないと」となることがあります。反対に午後から夕方は時間が経つのがゆっくりと感じすといいます。

このように私たちの性質(心身の状態)はとどまることなく移り変わっています。時間帯や季節に合わせ常に「今の自分」の状態に沿ったケアをするのが理想的です。

5つのエネルギー(グナ)

私たちの肉体や心を含めた自然界のすべてのものは「地」「水」「火」「風」「空」の5つの元素によって構成されています。元素とは肉体や物質などの目に見えるものから、エネルギーや電波など目に見えないものなど、宇宙を構成する全ての要素のことです。

この5つの元素は互いに影響しあい、そのバランスは常に変化しています。この理論をアーユルヴェーダではパンチャ・マハブータと呼びます。

量子力学の世界では、すべての物質は素粒子の集合体であると考えます。私たちの肉眼で認識できる物質を細分化していくと、原子になり、それをまた細分化することで、電子などの素粒子となります。

「目に見えるものしか信用しない」という人がいますが、全ての目に見えるものを構成している要素は、目に見えない素粒子の集合体だといえます。つまり見えないもの(素粒子)の集合体が目に見える物体を構成しています。そしてこのあらゆる物質を構成する大元の素粒子を、量子力学は「波動」と捉えているそうです。

波動というのは一つの場所に固定されることなくダイナミックに流れ動く性質をもつ存在です。そのダイナミックな波が揺れ動き、伝わり、他から発せられる波動と影響し合いながら変化を続けます。波動は似た波動と響きあう特性があって、そのことから似たもの同士が集まったり、引き寄せの法則という宇宙の法則に関係していくのですが、これについてはまた別のところで紹介していきたいと思います。

さて、アーユルヴェーダにおける元素は素粒子と同様、目で知覚することはできませんが、確かに存在していて物質そのものに影響を与えています。

5つの元素とその性質

「地」

「地」はすべての土台となる元素であり、安定して変化しにくいという性質があります。私たちの体では骨格や筋肉が「地」に関連しています。心における「地」の要素は安定感と精神力としてあらわれています。骨格がしっかりして体が大きく、どっしりとした人は安定感があり、物事の影響を強く受けない印象があります。安定感を持つことは非常に大切ですが、この要素が強くなり過ぎると頑固さ、動きの鈍さがあらわれるという弱点があります。

 

「水」

「水」は流動性をもつ変化の力をもつ元素です。私たちの体は70%が水分ですが、それらは「水」の元素に関連する血液やリンパ液などで構成されています。体を流れる体液は「水」の影響を受けています。心における「水」の要素は順応性と固執のないしなやかさとしてあらわれますが、バランスが悪くなると、依存心が強くなる傾向があります。

 

「火」

「火」は変換の力を持った元素です。固まったキャンドルを火で熱すると蝋は溶けて液体に変化し、水を火にかけると水蒸気(気体)へと変化します。私たちの体内での分泌や消化は「火」の元素によって運営されています。心における「火」の要素は情熱や積極性としてあらわれます。バランスを崩してしまうと起こりっぽくなったり嫉妬する心が強く出てきます。

 

「風」

「風」の元素は動きを生み出す力を司ります。「風」の元素の力によって私たちは呼吸し、血液を循環させて心臓を動かすことが可能になります。風の元素が増えると、行動力が高まり、好奇心も豊かになりますが、バランスを失うと集中力が失われ、一つのことに没頭できず移り気な性質が強くでてしまいます。

 

「空」

「空」は、スペースを象徴する元素であり、他の4つの元素とは異なった性質をもっています。4つのエネルギーのバランスが整い、空っぽの器のような無限の可能性があるというイメージを持つといいでしょう。この元素があらわれることで、さまざまなものを受け入れられる多様性、心にゆとりのある状態になります。

今回はアーユルヴェーダのベースとなる5つの元素(パンチャ・マハブータ)について勉強していきました。次回は、私たちの体を動かすエネルギー「ドーシャ」について取り上げていきます。

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